今日は最近出会ったソールメイト『TS5』の中身をざっと見してみようと思います!!
僕が手に入れた『TS5』はシリアルナンバーが「1141××」「1609××」となかなか近く、恐らくは製作時期がそれ程離れていないものと想像されます。Ibanezでは(エフェクターに関して)シリアルと製造年の相関を発表していない為正確な製造年を知ることはできませんが、30年以上が経過していることは間違いないのではないかと思います(^^)
‘SOUNDTANK’シリーズはとてもチープなプラスチックケースでできています。『TS9』→『TS10』→『TS5』とコストダウンをしていった結果、『TS5』はケースだけではなく中身のパーツやツマミなどもかなり安っぽい物が使われています。
そんなチープな『TS5』ですが、手に取ってみるとなかなかの重みを感じます。その理由がコレ↓です。
裏蓋が分厚い金属製なのです。ノイズ対策や、踏み込んだ際にある程度の重みを持たせる為に考えられたのでしょう。この裏蓋を取ってしまうと、本体は本当に軽いです笑。裏蓋を開けると黒いプラスチックシートが基盤を守っています。また、下部真ん中にアースがネジ止めされていて、裏蓋を留めるネジと接触するような造りになっています。
アースを外しプラスチックシートをどけると、基盤が出てきます。↑左の方が古い個体のはずですが、どちらかと言うと↑右の方が痛みが見受けられますね。30年間過ごしてきた環境の違いでしょうか。基盤に載っているパーツをできる限り比べてみましたが、違いは無いように見受けられました。製造時期が近いこともあり、恐らく全く同じ構成なのかと思われます。(↓写真は古い方の個体です)
ただ一点、オペアンプに書かれている文字が微妙に違いました。載っているオペアンプはどちらも東芝製と思われる『TA75558P』ですが、印字が微妙に違います。(↓上のオペアンプが古い個体です)
ところで、先日のブログにて「’TS5’の回路は’TS10’のそれに近い設計である」と書いてしまったのですが、正確には”『TS9』に近い設計”のようです。ただ当時のカタログでは『TS5』について”『TS10』の音がする!!”と紹介していたようで、ここが混乱の元だったのかも知れません(^^;)『TS5』発売当時は『TS10』からのモデルチェンジで、『TS9』よりも『TS10』の方が認知度が高かったことが想像できます。ですので実際には『TS9』に近い設計にも関わらず、”『TS10』の音がする!!”という宣伝をする結果になったのかも知れません。あくまで想像ですが…。ただ僕自身が考えた、
1985年に発売された『TS10』のコストダウン版として『TS5』が(1991年に)登場したのだとすると、”中の回路等は『TS10』のそれを引き継いでいる”としても全く不思議ではありません。外側のケースやスイッチ類を安価な物に変更、中の電装系(コンデンサー等)も安価な物を使ったとしても、各コンデンサー等の定数(数値)までを大きくは変更していないはず…
という持論は変わりません。『TS9』に近い設計に戻したとしても『TS10』を経てからの『TS5』です、使われているパーツや設計など『TS10』に近い物が多いのではないかと信じています。また別ブログにて、『TS10』と『TS5』構成比較をできたらと考えています。…とは言え、僕は電子パーツに関する知識は皆無です。基盤や配線図を並べて、「どうでしょう?」と皆さんに丸投げするだけです笑。
ということで、今日は2台の『TS5』をザックリ比較してみました。ではまた!!