昨日、物凄い出会いがあった。ご本人はノホホンとした雰囲気でお話くださったのだが…ジョン・メイヤーファンからしたら、どんでもない話だった。ほんと、人と人のご縁に感謝だ。とあるギターを修理に出したくて渋谷に向かったんだけれど、その楽器屋さんでのお話なのです。
話は少し逸れるんだけれど、敬愛するJMが『John Mayer SOLO Tour』で使っている謎の12弦ギター。同ツアーではMartin製のダブルネックギターがかなり話題になっていて、この12弦ギターについてはまだあまり考察されていないようだけれど…。こっちのギターもかなり気になってるんだよねぇ。この小ぶりなボディサイズの12弦、型番もわからないしワンオフなのか小ロットでも製作された物なのか…とにかく謎だらけ。で、そのギターに似たギターが我が家にあるのです。
1970〜1980年代にかけて製作されていた鈴木バイオリン（Three S)の『Troubadourトルバドゥール(吟遊詩人)』シリーズの1本。”TG-035T”という12弦ギター。
Martin”OO-28″スタイルなんだけれど12弦という…まさにJMが今ツアーで使っているギターに瓜二つなのです。ブリッジの形も同じだったりするし↓。
ブリッジの位置が若干違ったり、ネックバインディングの有無が違ったりはするけれど、ポジションマークは全く一緒だし、ペグがプラスチックノブなのも同じ。JMのギターがどのような経緯で製作されてどのようにJMに渡ったかはわからないけれど…1970年代の時点で鈴木バイオリンがこのギターを製作したってことは、きっと元になったMartinギターが存在するはずなんだよなー。
とまぁココで話を楽器屋さんに戻すとして。このThree S製のギターを渋谷の楽器屋さんに持ち込んだわけなのです。「随分珍しいギターをお持ちですねぇ」なんて話をしている中で、「敬愛するJMが最近ツアーでこのタイプの12弦使ってて…」なんて話をした所、しばしの沈黙の後に一言。
「ジョン・メイヤーにMartin”D45″を売ったの私なんですよ」
と。「ん？」「え゛っ？！」ってなりますわな笑。当時大手楽器店に勤めておられたとのことで、次の一言にはもっと驚いたのです。
と、今度はこっちがしばし沈黙。とにかく信じられない話だった。驚きまくった。どのDumbleアンプなのか、一生懸命調べたところどうやらJMが所有する中でも最も重要な一台だったみたいで。
上から2台目のアンプヘッド。スティービー・レイ・ヴォーンが名作『Texas Flood』のレコーディングで使った”Dumbleland Special #005″というアンプ。「元々ジャクソン・ブラウンの所有物でご本人のスタジオにあって、そこにSRVが来てレコーディングした」って話らしいんだけれど。
このアンプが日本で売られていたことも驚きだし、そこにジョン・メイヤーが来店して即買いしてったってのも驚きだし(^^;)「武道館に届けて、すぐそのライブで使ってましたよ」とのこと。たまたまJM系ギターを持ち込んだ所に、まさかJMに超重要機材を2つも販売した方がいらっしゃるとは…
とにかく驚いたし、とても感動した。こういう出会いってほんとに”縁”だなって思った。嬉しかった★
あっ！そうそう。My12弦ギターはと言うと色々問題点が見つかり、その楽器屋さんに長期入院することになったのです。JMにD45やDumbleland Specialを売った方の元、しっかり治してもらうこととなりましたとさ。何だか非常に楽しい楽器屋訪問でしたとさ。
では！！あいにくの天気ですが、良い1日に！！