すっかり季節が秋になりましたね♪♪♪前回の投稿を書いている時はまだまだ暑い時期だったように思います…またブログを放置してしまいました。いかんですな。スタジオにこもって色々作業はしているのですが、なかなか作品を発信する段階には未だ至りません。しっかりと自分の言葉を自分の音で発信できる作品を生み出せるよう、引き続き頑張りますです。
さて前回の投稿に引き続き、話題は”昭和Headway”についてです★
前回ご紹介した「HD-106」はシリアルナンバーからおそらくは1981年製と思われますが、今日ご紹介するのは(おそらく)1979年製の「HD-105」というギターです。Matrtin社の高級機種「D-41」のルックスを模したこの「HD-105」ですが、ちょっと不思議な製作遍歴をたどったものと思われます。実はこのルックスで製作されたのは極初期のギターのみで、後にMartin社「D-28」のようなルックスにデザインが変更されたのです。「D-28」デザインで短期間製作された後カタログからは「HD-105」が消え、同じく「D-28」デザインの「HD-106」というギターがその位置を取って代わったのだとか…。
推察するに「105は(制作費用などの問題で?)豪華な「D-41」デザインからシンプルな「D-28」デザインに変更され、その後機種名が「HD-106」に変更された」のかな…と。機種名最後の数字は当時の定価を表していますので、「HD-105」は定価5万円、「HD-106」は定価6万円となります。5万円でこの↓ような豪華な貝の装飾を施してたら、破産しちゃいますね(苦笑)。
さて、話を本機に戻します!1977年にスタートしたHeadway社ですが、実際にギター製作が始まったのは1978年頃からと言われています。今回のギターはシリアル2000番台の1979年製ですので、かなり初期の一本であることが想像できます。全体的に傷も少なく、ネックの状態もとても良いです♪
「HD-106」とはロゴデザインが違っており、また「HD-106」はHeadway製のペグが搭載されていたのに対しして「HD-105」はGotoh製のペグが搭載されています。初期にはまだ自社製のペグが製作できていなかったのかも知れません。
あ、例の如くGroverペグが大好きなので、このギターもすぐビンテージGroverに交換となりました笑。
ということで、二本のHeadway達はお揃いのGrover104を付けなかなかの統一感となりました♪♪♪
Headway伝統の金プレートも付いており、何と今回のギターは購入時のタグまで残っていました!!
肝心の音ですが、「HD-105」と「HD-106」とでは全く音が違います。(前述の通り)元々は一つの機種から枝分かれ的に生まれたギターなのに、サウンドのキャラクターが全く違うのです。とても驚きました。「HD-105」はキラキラとした高音が特長的で、やはり「D-41」を意識して製作されたことがうかがえます。対して「HD-106」は深い低音と各弦のバランスが取れた音色で、やはり「D-28」を意識して造られたことが想像できます。「いつか中のブレイシングなども見比べてみたいな」と思っています(^3^)
長くなりました笑。我が家にやってきた”昭和へっどうぇい”2号機のご紹介でした。ではまた!!